キャリア

社会人の自己分析はネガティブな要素から始めよう

5月ももうすぐ終わりますねぇ。

GW明けで5月病だった方も徐々に復活してきた頃ではないでしょうか?

一方で今もイマイチやる気がでない、このままでいいのかな、もう会社行きたくない、なんて思っている方はもしかして転職のタイミングかも?ってことで今回は転職では避けて通れない自己分析についてtiadなりの考えをまとめてみました。お久しぶりのキャリアの話です。

思えばtiadはいまアラサーですが、社会に出るのが遅かったにも関わらず既に3回も転職を経験しています。今回はそんな経験を踏まえて、社会人の自己分析に焦点を当てていつも通り偉そうに綴りたいと思います。

学生と社会人の自己分析は全く違う

これを読んでくれている方がもし社会人であれば、就活の時は何かと自己分析だ!って耳にタコができるほど聞いたと思うんですが、社会人になってからも自然と自己分析するようになります。が!よくよく考えてみると、学生の頃の自己分析と社会人になってからの自己分析は違うんじゃあないかい?ってことでここではその違いにについてまとめてみます。

実際に「自己分析」という言葉は同じといえども、学生のときと社会人とでやる自己分析は大きく違います。何が大きく違うかと言うと、それは自分自身です。

学生の自己分析

学生の頃は、たとえアルバイトをやっていたって、インターンをしていたって、言うても学生です。社会人になったときに背負う責任感や経験というのは学生のうちはなかなか得られないものです。

いわば学生の頃の自己分析はまだ”社会で働くとはどういうことかを知らない”身での自己分析なのです。当然といえば当然なんですが、これが大きくて、学生の頃に「平日の日中、時には夜遅くまでを仕事に費やし、夜は帰って寝るだけ。休日は疲れ切って遊ぶ気力も無い上に、やり残した仕事のことが気になって趣味も手につかない」みたいなことは漫画や映画で見たことがあったとしても、自分で経験していない限りは実感として知覚することができないわけです。

そんな状態で自己分析をして、強みとか弱みとか、フィールドによっては真逆にもなるようなことを考えて、多くは「〇〇がやりたい!」を起点に、やったこともない仕事を、会ったこともない人たちと一緒にやるわけです。

社会人の自己分析

一方社会人になったあなたは学生の頃と比べると、全く異なる経験値を積んでいます。

すなわち”社会に出て働く”ということが、どういうことかある程度わかった状態なわけです。

例えば憂鬱な月曜日が、学生の頃のそれとは比べ物にならないことや、学生のレポートと仕事の締切りの違い、先輩と上司の違いなんかも体感しているし、平日の8時間✕5日(多くはそれ以上)を費やすものが自分の人生いいかに影響を及ぼすか、なんてことも実際に体感して理解しているわけです。

自己分析をする上で、このリアルな社会人経験があるかないか、というのは非常に重要な違いです。

重要なのは”何が嫌なのか”

そんな社会人の自己分析で最もよくよく考えなければいけないのは、自分は”どういったことに苦しみを感じるのか”、”どういったことが向いていないのか”、”どういったことを避けたいのか”です。

もちろん自分は”○○がやりたい!”とか、”〇〇をしている時にやりがいを感じる!”みたいなポジティブな自己分析もあって良いと思います。思いますが、それは必須ではないです。

なぜなら、社会人を経験してみて”◯◯はすごく自分に合ってる!やりがいも感じる!”と思っていても、もし転職したらもっと自分に合ってる新しい◯◯や仕事のやりかたが待ってる可能性が十分にあるからです。というか大体あります。

もしあなたがまだ社会に出て1社しか経験したことがないとしたら尚更です。世の中にはあなたが知らない(あなたに超絶ハマるかもしれない)仕事やスタイルが無数にあるのです。

一方で嫌なことはどうでしょう?社会に出てみて痛感した自分が心底苦手だと感じた仕事内容や人間関係、仕事のスタイル…etc。転職してもまた同じような感覚を味わうのはゴメンだと思いませんか?

社会人になって得られた自分の”耐えきれないこと”や”苦手なこと”はあなたがリアルな社会経験で得た貴重な収穫、すなわち超絶確度の高い自己分析結果です。実際に試して得られた結果なので自己試験結果と言ってもいいかもしれません。身を捧げて(辛酸を舐めて)得られた成果と言っても良いでしょう。

社会人の自己分析においてもう一つ大切なことは、これらの”自分が絶対避けたいこと”をモヤッと頭の中で思うのではなく、しっかりと言語化して一般化することです。

例えば、「大きな声で責める上司が嫌だ」「意見をしづらい上司が嫌だ」「根性論でまくしたてる上司が嫌だ」とあなたが思う嫌なシーンを言語化できたら、今度はそれを一般化して「理論ではなく威圧感で部下をたしなめる、上下関係が厳しい職場が嫌だ」といったようにそれらを包括できるように言い換えます。

するとあなたの頭の中で、「あんなことや、こんなこと、これも嫌だし、あれも・・・」といったように考えをカオス化させることなく、転職活動中は「理論ではなく威圧感で部下をたしなめる、上下関係が厳しい職場」ではない所を探そう!と焦点を散らかすことなく企業選びをすることができます。

このように実際の転職活動では、”必ず避けたいこと”が明確にしたうえで、まずはそこをクリアしているかどうか?といった視点で企業を絞り込むことをおすすめします。

その上で初めて、自分のやりたいことを実現できるかどうか、といった視点で選定すると良いでしょう。ぶっちゃけ、自分が”必ず避けたいこと”をクリアできている職場であれば心に余裕もできるので、仕事そのものにも集中できるし、たとえそこに”あなたが強く思うやりたいこと”がなかったとしても、それを作ってしまうことだってできるわけです。

tiadは4社目の会社は”必ず避けたいこと”を全部クリアしていることを確認した上で入社して、(これだ!やりたい!って思ってた「コンテンツマーケティング」がなかったので)当時部署では全く取り組んでいなかったにも関わらずそれっぽいことを言って浸透させて、今では責任を負う立場になりました。

これはすべて”必ず避けたいこと”を満たす職場を選んで心と仕事に余裕ができたらからやれたことです。自分にとって致命傷になりかねない要素を最初から排除したフィールドを選んだわけです。

仕事を選ぶ上での自己分析と、付き合う相手を選ぶ上での自己分析はよく似ています。譲れないポイントをクリアしてさえいれば、あとは付き合っていきながら分かってくる相手の内面次第、みたいな感じ。

長らく続いているカップルが、お互いが過去に言っていた「〇〇がタイプ!」に案外当てはまっていなくて、理想のタイプと付き合うタイプは別、みたいなこと言う感じ。伝わるかな?笑。

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まとめ

今回は社会人の自己分析についてまとめてみました。
自分にとって”譲れないポイント”が何なのか、学生の頃よりもリアルに、鮮明に実感を持って知覚できているのが社会人ならではの自己分析です。

その感覚を大切にした上で、転職するときは譲れないポイントをすべて満たした会社の中から探しましょう!何度も言いますが、あとはどうとでもなります。

そもそも、「〇〇をやりたい!なぜなら〇〇に喜びを感じるから!だからこの仕事!」と思っていても、実際の仕事に就いたことがない人が想像するそれと現実の仕事の中身はほとんどマッチしません。逆に言えば、大してつまんなさそーと思っていても楽しいかどうかはやってみないとわからないものです。さらに言えば、譲れないポイントをきちんとクリアしていれば、その仕事の範疇を超えて自分が楽しいと思える領域にチャレンジすることも可能なわけです。

社会人の自己分析はネガティブな要素=絶対に避けたいこと=自分の譲れないポイントから始まるように一見後ろ向きに思えますが、得られた知見を基にPDCAを回す様はまさに社会人らしいのではないでしょうか!笑。

転職を考えている方にとって少しでも参考になれば幸いです。tiadでした〜。