tiadです。
今回は人間関係について最近思うことをいつも通り偉そうにまとめておこうと思います。
結論から言うと社会人になってからの友人関係ってすごく重要だよねって話です。
いま学生の人は、これからの人間関係の考え方の参考に、いま社会人の人も、今ある人間関係維持・構築のためにもしかすると役立つかもしれないし役立たないかもしれないので、暇つぶしだと思って見てね。
Contents
均質性の話
人間関係の話を学生時代と社会人になってからとで考えた時に気付いたのはそれぞれの時代における自分の所属するコミュニティの違いです。
パッと思いつくのは学生時代であれば学校、社会人では会社、ですよね。
ただ学校といっても様々ですし、同じように会社といっても規模や職種等によっても様々ですよね。
なのでざっくり分けてみます。
学生時代
小中・・・均質性低
高校大学・・・均質性高
社会人
大企業、新卒・・・ 均質性高
中小企業、中途 ・・・均質性低
それぞれの時代におけるコミュニティをやや細かく分けてみました。
そして、ここで話題にしたいのは併記した均質性というパラメータです。
ここでいう均質性というのは、そのコミュニティに所属している人間の均質さ、どのくらい同じかどうかということです。
もちろん一人一人全然違うのは違うのですが、ここで言いたいのはもう少しざっくりしたレベルの違いです。
tiadが思うに、例えば小さな頃から私立に入学して〜・・・といった育ちでなければ、大多数は小学校・中学校は住んでいる地域によって左右されるものですよね。
そうすると、比較的いろんな家庭環境だとか、自分のそもそも持っている要素の幅が大きく異なる人間達が集まっているわけです。
なので、お互いに”違う度合い”というのは非常に大きいわけです。
単にその地域に住んでいるか否か、といった要因で同じ小学校中学校というコミュニティに所属するわけなので。
なので小中の均質性は低いわけです。
一方高校・大学はどうでしょう。
高校だと専門性が高まる学科があればそれを志す人間が集まるわけだし、専門性という観点でなくともある程度一定の学力レベルを持った人達が集まりますよね。
大学も同じです。
大学ではもう少し将来像がハッキリしつつあるのと、さらに学力レベル等その他大人になるにつれて顕在化してくる性質を以てして集まるコミュニティなので高校よりもやや均質性は高いかもしれません。
が、このあたりも更に細かいことを言うと学部や学科によっても異なってきます。
専門性の高い医療系の学部と、比較的卒業後の想定されるキャリアが多様な経済学部とではそれぞれの均質性も異なるでしょう。
一方社会人、すなわち会社という観点ではどうでしょう。
会社も一括に会社としてしまうと均質性をより的確に表現できないので、今回は便宜的に大企業・中小企業と会社規模、そして新卒なのか中途なのかという観点で区分けしてみました。
往々にして大企業・そして新卒という条件であれば均質性は高いと言えるでしょう。
tiadが新卒で入った会社もそうで、基本は4大卒かそれ以上、大学名もまあまあ聞いたことのある大学という感じ。
学歴という観点で見れば”ある程度’似通った人間たちが集められているわけです(もちろんその中にもたくさんのクラスターがあります。例えば体育会系枠なのか、語学がすごく堪能なのかとか)。
一方、大企業であっても中途であればどうでしょう?そもそも中途なのでこれまで歩んできた経歴も違いますし、同じタイミングで中途として入ってきた人との年齢も同じなんてことはほとんどありません(あと同期という感覚もあまりない)。
学歴も関係なく、例え中卒や高卒、専門卒だとしても社会人になってから大きく功績を残して大企業に中途で入るなんてケースも全く珍しくありません。
なのでその場合、中途入社という括りで見れば大企業であっても均質性は非常に低いことになります。
中小企業でも同じです。
例え新卒であっても、社内には同期として(学歴問わずの所が多いので)高卒の人もいれば専門卒の人だっている、そうすれば自ずと年齢も違うので概して均質性は低くなります。
という感じで、「学校」や「会社」というコミュニティに着目すると、学生時代も社会人になってからも、均質性はそれぞれのフェーズで少しずつ異なっています。そしてこの均質性は、人間関係の構築にダイレクトに影響する要因なのです。
均質性の高低と人間関係
均質性の高低が人間関係(とその人の人格形成)に及ぼす影響をざっくりまとめてみます。
均質性低い
均質性が低いといざこざ起きやすいけどいろんな人種に出会えるので経験値増。ヘテロ度が強い人間が集まるのでそれに伴い考えは多様化、その分めんどくさいことも多々。
基本的に馴染みにくいといえば馴染みにくい。馴染める人間を探すまで時間が掛かり気味。
均質性高い
均質性が高いといざこざは起きにくく、お互いに意見が合致しやすい。裏を返せば考えはどちらかというと一極化になりがち。なので、ずっとそこに身を置いてると予期せぬ状況(自分と全く違うタイプの人間に出会ったときなど)への対処能力が育たない。
似たもの同士の集まりなので馴染みやすい。
なので、平均的な話をすると、均質性の低い環境だと、いわゆる気が合う人を探すのは均質性の高い環境に比べると難易度が高くなります。
一方均質性が高い環境であれば、これまでの経験値が似通っていることが可能性として高いので、気が合う人を探すのは均質性の低い環境に比べれば難易度は低いでしょう。
ただ、均質性が低い状態でもお互いに良好な人間関係を築くことが出切れば、それはとても長続きする傾向にあるように思います。
それはたぶん、均質性が低い中でも良い人間関係を構築できた要因が下記だから。
要因①
均質性が低い中、数ある友人候補からヒット&エラーを繰り返して(気の合う仲間を)見つけることが出来た友人だから、お互いに”ようやく出会えた感”を感じて互いに強い繋がりを見出してるから。
要因②
均質性が低い中、お互いに気が合わなかったけれども、紆余曲折を経て(お互いの人格に影響を及ぼすくらいの体験とか)構築された人間関係だから。
中学の頃から仲が良かったメンバー達は、実際に今でも彼ら同士で強く繋がっていたりしますよね?あれが均質性の低い環境で構築された人間関係の強さの現れじゃないかなと思います。
制限度の話
学生時代と社会人になってからの人間関係を考える上でもう一つ着目したいのは制限度です。
これは簡単に言うと、そのコミュニティに居ざるを得ない度。コミュニティ内への参加の強制度を指します。
制限度の高さ
-学生時代-
学校→高
部活→高〜中
(プライベート)
アルバイト→中〜低
能動的に築いたコミュニティ→低(例えば自発的に参加するイベントやSNSで築いた人間関係など)
-社会人-
会社→高
(プライベート)
能動的に築いたコミュニティ→低(例えば自発的に参加するイベントやSNSで築いた人間関係など)
この制限度が何に影響を与えるかというと、ずばり人間関係の維持です。
制限度が高い時期にできた友人関係が制限度の低いフェーズに移ると自然淘汰される
制限度が高い時期にできた友人関係が制限度の低いフェーズに移るとは、いちばんわかり易いシチュエーションでいうと、学生時代に高校や大学で築いた仲の友人も、社会人になってお互いのコミュニティが制限度の低いものになると、あとはお互いの能動性に委ねられるわけです。
これは社会人になってから新たに築いた(制限度が弱いコミュニティの中で)関係はもちろんだけど、学生時代からの繋がりもカウントされる。なせなら出会いは学生時代だけれども、社会人の時点では制限するコミュニティ内での繋がりではなくなっているから。
自然淘汰されるということは、制限度が低いコミュニティで人間関係を築いたにも関わらず、現在では制限度が低い間柄でありながらも、しっかりと関係を築いていられるということは、その関係はあなたにとってとても重要である訳です。逆も然り。
もう少し深堀りしてみます。
制限度の低い環境下にある人間関係は不可逆度合いが強い
学生時代の学校・部活動といったや社会人にとっての会社とは違い、制限度の低いプライベートは制限度が低い状況にあります。そんな環境だと、人間関係もある程度自由に取捨選択できちゃうから、失われた関係が元に戻ることってそうそうないわけです。
例えば学生時代の学校でのコミュニティや会社なら否が応でも顔を合わせる。そうするとグチャグチャになった人間関係も、例えば会話をしなくても同じ空間と時間を共有することでそのグチャグチャがほどかれることもある。もちろんないこともあるけど笑。
でも制限度の低いプライベートならそうはいかないわけです。学校や仕事で一日の大部分を取られるし、ある程度の年齢になると家庭を持つ人もでてくる。とてもじゃないけど、そんな一度嫌になった関係をわざわざ回復しようとは(よっぽど相手のことが好きじゃないと)思わない。
なので、制限度が低い状況下にあると、一度壊れてしまった人間関係は元に戻すのは難しい、すなわち不可逆的だということです。
制限度が低い状況で人間関係を維持するには能動性が必要
前項で書いたのは壊れてしまった人間関係ですが、壊れなくとも、制限度の低い環境では、自ら能動的にアクションしないと人間関係そのものが維持できなくなります。
社会人の方に思い返してみて欲しいのですが、今でも人間関係を維持できている学生の頃の友人は、数日あるいは数ヶ月に一度お互いに連絡を取ったり、実際に顔を合わせて話したりしていませんか?これが能動的なアクションです。
逆に学生の頃は仲が良かったのにいつの間にか連絡を取らなくなって、喧嘩別れしたわけでもないのにすっかり疎遠になってしまった人もいますよね。このように制限度の低い環境だと人間関係は淘汰されてしまうわけです。
まとめ
いかがでしたか?
均質性
良好な人間関係を築ける相手を見つけられる可能性に影響。人間関係の起点。
均質性が低ければ低いほど気の合う人を見つけるのは難しいけれど、その分人間関係を維持できる可能性は高いことが多い。
制限度
人間関係の可逆性と維持に影響。
制限度が低いと人間関係は不可逆的だし、維持するためには能動的アクションが必要。逆に制限度が高いと人間関係は可逆的だし、高い制限度そのものが人間関係の維持に役立ってくれる。
均質性が低い環境で築いてきた関係はその後も長続きする可能性が高いし、制限度が低い環境でも維持される人間関係はあなたにとって、とても重要な関係です。
裏を返せばある意味わざわざそれをお互いに時間を使って関係を維持するほど互いに好意を持った関係であること、すなわちこちらも人生においてお互いに大きな影響を及ぼす相手となりえるから。
そして社会人になって制限度が高い→低いに移行する関係性の代表格と言えば学生時代の友人ですよね。(人間関係の起点が均質性の低い小中なら尚更ですが)出会いは学生だったけれども今でも人間関係を維持できてる相手との関係は非常に大切な関係性です。
人間が死ぬときに後悔することの1つとして「仲間ともっと多くの時間を過ごさなかったこと」があるらしいです。
また、シャネルの創業者であるココ・シャネルは人生で最も贅沢なものは人間関係であると言いました。
今ある人間関係、大事にしていきたいですね!
tiadでした〜。